アベ印刷の企画・制作による川瀬巴水2016ARカレンダー
毎年恒例のアベ印刷カレンダー。今回は川瀬巴水の「新東京百景」を題材に企画・制作しました。
カレンダー内の絵にはAR(拡張現実)マーカーが埋め込んであり、スマートフォンまたはタブレットをかざすと、その絵の現風景が浮かび上がる仕掛けです。このページでは、実際に撮影した映像を高解像度でご覧いただけます。絵と映像の比較をどうぞお楽しみください。
1・2月 芝大門と雪
3・4月 弁慶橋の春雨
5・6月 日比谷公園の春
7・8月 佃住吉神社
9・10月 築地本願寺の夕月
11・12月 中央市場
川瀬 巴水(かわせ はすい)
1883年(明治16年)~1957年(昭和32年)。大正から昭和にかけて活躍した、版画家。巴水は幼いころから絵を好み、画家の道を志しますが本格的な修業の開始は遅くすでに27歳になっていました。転機が訪れたのは大正7年(1918)。同門の伊東深水が手がけた作品を見て、木版画の魅力に打たれます。以後、旅にでてはスケッチをし、東京に戻っては版画を作る暮らしを続けました。巴水の旅は日本全国におよびました。巴水が選んだのは、かつて日本のどこにでもあった風景です。生涯に残した木版画は600点を超え、「昭和の広重」とも称えられています。